病院の夜勤バイトは無資格でも働ける?仕事の種類や仕事内容を紹介

病院の夜勤バイトは無資格でも働ける?仕事の種類や仕事内容を紹介

アルバイトを探していると、病院内での夜勤バイトの募集を見かけることがありますよね。

看護師しか働けないんじゃないの?資格がないと働けないよね?と思う方も多いと思いますが、無資格で働ける病院の夜勤バイトも存在します。

夜勤バイトの勤務時間は、午後10時〜午前5時の7時間を含む時間帯です。労働基準法第61条により、上記時間が深夜業に該当すると定められているためです。

この記事では、病院の夜勤バイトにはどのような種類や仕事内容があるのかや、病院内での夜勤バイトのメリットやデメリットを解説します。バイトをお探しの方はぜひ参考にしてみてください。

病院の夜勤バイトの種類・仕事内容

病院の夜勤バイトの種類・仕事内容

病院の夜勤バイトといっても、看護師の他に軽作業、清掃、医療事務などさまざまな仕事があります。

看護師の資格を持っている人は看護業務を行いますが、日勤の仕事と比べてどのような違いがあるのか気になりますよね。それぞれの仕事内容をチェックして、自分がどの職種に向いているのか考えてみましょう。

無資格OK!病院内軽作業

病院内軽作業は以下の3種類に分けられます。

  • リネン管理:患者さんが使う寝具類や、医療従事者の白衣の補充や管理をします。
  • 配送・洗浄:医療処置に使う医療用機材や薬剤を準備し、決まった場所に配置する仕事です。使用した器具の洗浄・滅菌作業を行うこともあります。
  • 環境整備・点検:車いすやストレッチャーなどの備品の清掃や点検をします。

病院内軽作業のバイトは、資格が無くても働くことが可能です。仕事内容は単純なものなので、未経験の方やすぐに働きたい方も応募しやすいでしょう。

病院内の軽作業バイトについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧ください。

・「病院内の軽作業バイトとは?リネン管理などの仕事内容や体験談を紹介

無資格OK!病院内清掃

毎日行う通常の清掃業務の他に、日常清掃では取りきれない汚れを除去する定期清掃、臨時的に外壁や排水溝などの清掃をする臨時清掃があります。

日常清掃では使用済みのシーツなどの洗濯を行うことも多いでしょう。

なお、病院の清掃業務はオフィスビル・商業施設などの清掃業務と比べて、感染対策への意識が必要です。バイト先で支給されることがほとんどですが、手袋やマスクの着用は忘れないようにしましょう。

また、清掃作業は一人で黙々とやる事が多いので、あまり人と関わりたくない人にもおすすめです。時間内に清掃を終わらせるために、効率を考えながら集中して作業を行いましょう。

無資格OK!夜勤の医療事務・急患受付

救急外来がある病院の場合、医療事務の夜勤バイトも募集していることがあります。高熱、腹痛などの救急の症状で夜間受診する患者さんの受付や会計などの事務作業を行うことが一般的です。無資格で働くことができるため、医療事務の経験を積みたい方にも合っているでしょう。

また、救急外来への電話問い合わせの対応や救急車の受け入れ対応もしなければいけないため、風邪などが流行している時期には忙しくなる可能性があります。夜間受診の患者さんに対する仕事だけでなく、日中に手が回らなかった書類の整理、チェックなどを行うこともあるでしょう。

看護師

資格保持者でないと働けないのが看護師の夜勤バイトです。ナースコール対応や病棟巡回、点滴交換や投薬チェック、体位変換、排泄介助、検温、食事介助など日勤とほぼ変わらない業務を行います。

看護師の夜勤は少人数で回していることが多く、夜勤バイトで入職した看護師にゆっくりとレクチャーする時間がありません。そのため、即戦力として経験者が採用されることが多いでしょう。

病院の夜勤バイトのメリット

病院の夜勤バイトは、日勤バイトと比べて高時給であることがメリットだと思う人が多いのではないでしょうか。

しかしその他にも、スキルを身に付ける事ができたり、時間の使い方が自由になったりする利点もあります。

  • 夜勤手当で稼ぎやすい
  • さまざまなスキルな身に付く
  • 日中の時間を自由に使える
  • 通勤のストレスがない

ここからは、夜勤バイトのメリットについて確認していきましょう。

夜勤手当で稼ぎやすい

夜勤バイトのメリットとしてまず挙げられるのが、夜勤手当が付くため高収入であることです。

午後10時から午前5時までは、賃金を通常の25%割り増しすることが法律で定められています。例えば、日勤の時給が1000円の場合、夜勤の時給は1250円以上になるのです。

少ない勤務日数でまとまった収入を得たい人、短時間しか働けないがたくさん稼ぎたい人には向いているでしょう。新たに資格を取る必要もなく、時給が大幅にアップするのは嬉しいですよね。

さまざまなスキルな身に付く

夜勤バイトは、日中よりも少ない人数で作業を行うことが多い傾向にあるため、さまざまなスキルを身に付けることができます。

例えば清掃業務なら清掃や洗濯のスキル、医療事務なら事務処理のスキルが身に付くでしょう。スキルを積めば、転職にも活かすことができます。

また、看護師は緊急対応スキルが身に付くため、その後のキャリアアップにもつながるでしょう。

日中の時間を自由に使える

夜勤バイトは出勤時間が夕方〜深夜になるため、日中の時間は自由に使えるのもメリットです。平日の日中空いている時間にショッピングをゆっくり楽しんだり、趣味に没頭できることができるでしょう。

病院受診や役所や銀行に用事がある時も、日勤の場合は仕事を休まなければいけませんが、夜勤なら仕事を休む必要がありません。学校行事などの日中のイベントに出やすいことも嬉しい点ですね。

また、Wワークをしたい人にも夜勤バイトはおすすめです。昼間に他の仕事をしている場合でも、夜間の仕事であれば両立することができます。副業をしたい際は、掛け持ちが可能な深夜バイトの案件を探しましょう。

通勤のストレスがない

出勤時や仕事後疲れている時に混雑した電車やバスに乗るのは嫌ですよね。車通勤の場合も、通勤ラッシュ時の運転はストレスになり、車が多いため事故にあう可能性も高くなります。

しかし、夜勤バイトは出勤時間・帰宅時間ともに通勤ラッシュに合いづらい時間帯です。ストレスなく通勤できることは、夜勤バイトの特権でしょう。

病院の夜勤バイトのデメリット

病院の夜勤バイトのデメリット

上記でご紹介したように、病院の夜勤バイトには高収入であることなどさまざまなメリットがあります。その一方で、デメリットがあることも忘れてはいけません。

  • 忙しい
  • 夜勤専従看護師の場合は特にハード
  • 生活リズムが崩れる

働き始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、以上のデメリットもチェックしておきましょう。

忙しい

病院の夜勤バイトは、時間に追われたり急患が多かったりなど忙しいことがデメリットとして挙げられます。夜勤は、基本的に日勤よりも少ない人数で業務をこなさなければいけません。日勤であれば同僚や責任者に相談しながら進められることも、夜勤では自分で対処する必要があるでしょう。

「想定外の仕事が入り、やりたい仕事が時間内に全然終わらなかった」ということも少なくありません。トラブル発生時にパニックにならないよう、あらかじめ起こり得るトラブルを想定したり、知識を付けておくことが大切です。

夜勤専従看護師の場合は特にハード

夜勤専従看護師の場合、忙しさに加えて、日中患者さんやスタッフとコミュニケーションを取れないというデメリットがあります。

夜勤だと患者さんとコミュニケーションを取る時間が少ないため、患者さんの普段の様子や容態が分からなかったり、顔と名前を覚えられなかったりします。日勤のスタッフと話す機会も少ないため、引き継ぎ時にしっかり現状を把握し、情報収集をすることが大切です。場合によっては、出勤時間よりも早めに出勤し、挨拶回りをする必要が出てくるかもしれません。

生活リズムが崩れる

毎日夜勤であれば一定のリズムで生活できますが、バイトだと週に数回しか入らないことが多いでしょう。そのため、生活リズムが崩れやすいことがデメリットです。昼夜逆転の生活によって自律神経が乱れ、体調を崩すこともあるので注意しましょう。

また、家族や友達との生活リズムが合わず、一緒に食事をしたり会話をする時間が減ってしまう可能性があります。夜勤を続ける際には、時間の使い方を工夫する必要があるでしょう。

病院の夜勤バイト経験者の体験談・口コミ

ここからは、実際に病院の夜勤バイトをした人の体験談を紹介します。病院内清掃、医療事務、看護師それぞれの口コミを見てみましょう。

実際に働いた人の口コミを見て、自分に合っているか参考にしてみてください。

病院内清掃の場合

・清掃のスキルが身に付いたのは日々の生活にも応用できる嬉しいメリットでした。テキパキやれば早く作業が終わりますし、適度に体も動かすので気持ちよく働けます。

・温厚な女性の従業員が多くて働きやすかったです。もちろん時間内に終わらせなければいけないのでゆっくりはできませんが、難しい仕事内容ではないので未経験でも問題なく働けました。

・夜間の清掃は寝ている患者さんもいるので大きな音は立てないよう神経と気を使わなければならず、ストレスが溜まりました。1人でこなす仕事が多いので、イレギュラーなことがあった時には焦ってしまいました。

・夜勤だと体内時計が狂うのと、肉体労働なのでクタクタになりました。それで体の免疫が落ちていたからか、病院ということもあり風邪を引きました。風邪を引いている患者さんはたくさん来ますし……自分には向いていなかったです。

医療事務の場合

・患者の基本情報登録、電話対応、受付事務などが主な業務内容。客ではなく患者相手なので、サービス業とは異なり、より繊細な対応が必要だと感じました。

・最初は覚えることが多いが、覚えてしまえば同じことの繰り返しなので働きやすかったです。

・1人でいろいろな仕事をしなければならず、臨機応変に進めるのが大変だった。夜間は救急で運ばれてくる患者さんも多いので対応に苦労した。

看護師の場合

・大変ですが、お給料が高くてやりがいがあります。1勤務あたり3〜4万円でした。

・夜勤バイトが任される仕事はイレギュラーな対応が少ないため、慣れるのは早かったです。基本的に残業がなく、時間通り働けます。日中よりも静かだし、どうしても眠くはなりますが給料も高いので頑張れます。

・救急搬送が多い大規模病院に当たるととにかく忙しい。患者さんが急変して大変でした。ナースコールもたくさん鳴ります。

病院の夜勤バイトに向いている人の特徴

ここまでは病院の夜勤バイトのメリットやデメリットについて解説しましたが、どのような人が病院の夜勤バイトに向いているのでしょうか。

ここからは、病院の夜勤バイトに向いている人の特徴をご紹介します。

  • 人の役に立ちたい
  • 体力がある
  • スキルが身に付く仕事をしたい

自分に当てはまるか見ていきましょう。

人の役に立ちたい

病院での仕事は、患者さんや他の医療スタッフの役に立つ仕事です。せっかく働くのであれば、社会貢献度の高い仕事をしたいという人にぴったりでしょう。仕事の内容は大変でも、その分やりがいを感じられます。

また、看護師の資格などを持っていない人にとって、病院で働くという経験は貴重です。軽作業、清掃作業、医療事務は資格を持っていなくてもできる仕事なので、興味のある方は積極的にチャレンジしてみましょう。

夜勤で働くのは難しいという方は、日中に働ける病院内のバイトもあります。日中に働ける病院内バイトについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

・「病院内でのバイトは資格なしでも働ける?医療バイトの仕事内容・魅力を紹介

体力がある

夜勤は生活リズムの乱れから体調を崩しやすいため、体力に自信のある人に向いています。夜間でも元気に活動できる人や、不規則な生活に慣れている人は働きやすいでしょう。

さらに、清掃作業は肉体労働であるため、普段から体を動かしている人におすすめです。看護師も食事介護や排泄介護などの体を動かす作業が多くなります。そのため、体力がある人がベターです。

スキルが身に付く仕事をしたい

病院のバイトではさまざまなスキルが身に付くため、バイトでスキルを身に付けたい人におすすめです。

清掃バイトなら清掃のスキルが身につきますし、清掃作業監督者や病院清掃受託責任者などの建築物清掃に関する資格を取得すれば、さらに高い時給で働いたり、正社員としてスキルアップしていくことができるでしょう。

仕事内容によって身に付くスキルはさまざまですが、その後転職したり日勤になったりしても身に付けたスキルは役に立ちます。

病院の夜勤バイトに向いていない人の特徴

向いていないアルバイトをすると、ストレスが溜まったり体調を崩してしまう可能性があります。ここでは、夜勤バイトに向いていない人の特徴についてご紹介します。

  • 昼型の人
  • 体力に自信がない人

詳しく見ていきましょう。

昼型の人

もともと昼型で、夜はどうしても眠くなってしまうという人は夜勤バイトに向いていません。また、不眠症など睡眠に悩みを抱えている人は、不規則な生活リズムになることで余計に眠れなくなってしまう可能性があります。

そのため、昼型の人は夜勤バイトは避けた方がよいでしょう。

体力に自信がない人

上記でもご紹介してきた通り、病院内での夜勤バイトでは体力が必要になります。

したがって、体力に自信がない人には向いていないと言えるでしょう。夜勤バイトは肉体労働が多いことに加え、昼夜逆転の生活で体調を崩しやすくなります。無理をして心身ともに疲れてしまう前に、夜勤バイトはやめておいた方が良いでしょう。

また、病院にはさまざまな病気の人が出入りするため、感染症にかかる可能性もあります。疲れが溜まっていると特に免疫力が落ちてしまうため、注意が必要です。

病院の夜勤バイトによくある質問

病院の夜勤バイトによくある質問

病院の夜勤バイトの良い点や悪い点、向いている人・向いていない人の特徴について解説してきました。自分に合っているか、無理なく働けそうかイメージできたのではないでしょうか。

最後に、病院の夜勤バイトについてよくある質問をご紹介します。疑問点を無くして、自分に合ったアルバイトを探しましょう。

病院の夜勤バイトは学生でもできる?

時給の高さから、病院の夜勤バイトは学生さんにも魅力的に感じるバイトですよね。

しかし、原則、18歳未満は午後10時から翌朝5時までの深夜早朝の時間帯のアルバイトはできません。これは、労働基準法により定められています。

そのため、18歳未満の学生は夜勤バイトは難しいでしょう。もし午後10時以降に18歳未満の年少者を働かせていると、雇った側が「6ヵ月以下の懲役、または30万円以下の罰金」という罰則を受けることになります。

一方で、18歳以上の学生でしたら、夜勤バイトをすることが可能です。大学生で時間に余裕がある人は、学業とのバランスをみながらチャレンジしてみても良いでしょう。

準夜勤と深夜勤の違いは?

夜勤には、準夜勤と深夜勤があります。求人情報を見ていると準夜勤、深夜勤と表記されていることがあり、どのような違いがあるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。

労働基準法で、深夜労働時間帯は22時から翌朝5時と定められています。そのうち、16時から24時半が準夜勤、24時から8時半が深夜勤です。

医療機関は、それぞれの病院に合わせて2交代制あるいは3交代制の勤務体制を採用しています。

2交代制の場合、夜勤は16時半から翌朝9時までですが、3交代制ですと16時から24時半の準夜勤、24時から8時半の深夜勤に分けられます。

2交代制の方が勤務時間が長く体力が必要になりますが、1回の出勤での収入は多くなりますね。

病院の夜勤バイトってぶっちゃけきつい?

夜勤バイトがきついかどうかは、仕事内容や夜勤の生活リズムがその人に合っているかによります。

仕事内容は日勤よりも忙しい傾向にありますが、病院や出勤人数によってその環境は変わります。多少大変だと感じても、高収入が見込めるため頑張れるという人もいるでしょう。この記事を参考に、自分に合っているかよく検討してからバイトを探してみましょう。

また、病院によっては夜勤バイトを一時的な雇用として取り扱っている場合があります。スタッフの人数が足りていない期間だけ夜勤バイトを募集していることがあるため、長期で働きたい人は、応募する前によく確認しておきましょう。

まとめ

今回は病院の夜勤バイトについてご紹介しました。

病院の夜勤バイトには、軽作業や清掃作業、医療事務や看護業務などさまざまな種類があります。短時間で高収入を得ることや、スキルアップが見込めることなどのメリットがありました。

夜間に働くことで、日中の時間を有意義に使うこともできるでしょう。働く頻度によっては、副業としてもおすすめできるバイトです。

しかし、もともと昼型の人や体力に自信が無い人は、生活リズムが崩れることによって、体調が悪くなってしまう恐れがあります。アルバイトの目的を明確にし、理想の病院の夜勤バイトを見つけてみてくださいね。

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