2022/09/07
派遣

アルバイトと派遣の違いとは?どっちがいいのか徹底比較!

この記事を読むのに必要な時間は約 16 分です。

働くにあたって、

​​・バイト

・派遣

・パート

この3つの違いがいまいちよく分からない……という方は、意外と多いのではないでしょうか。

実際によく分からないまま、なんとなくバイトを続けていたり、派遣で働きながら就職活動を続けている方もいると思います。

この記事では、「バイトと派遣って、一体何が違うの?」と疑問に思っている方に向けて、この2つの違いやメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。

職業形態をよく理解することで、もっと自分のスケジュール・時間を有効に使いながら働ける可能性もありますよ。

この記事を参考に、今後の仕事選びに活用してみてくださいね。

アルバイトと派遣バイトの違いとは?

派遣での働き方には、派遣社員や派遣の単発バイトなど、さまざまなものがありますが、今回は「派遣バイト」と、「アルバイト」の違いについてお伝えしていきます。

似たようなものでは?と思いがちですが、アルバイトと派遣バイトでは、働く環境が大きく異なります。

まずは、働くうえで気になる以下の点について見てみましょう。

・雇用期間

・福利厚生

・雇用形態

・給料

雇用期間

まずは雇用期間についてです。

アルバイトの場合は、応募する企業によって異なりますが、「雇用期間の定めなし」として働く期間が定められていないことも多く、長期的に働くこともできるでしょう。

派遣バイトの場合は、派遣会社から紹介された仕事先で随時働くことになるため、1週間や1日・2日などの単発バイトが多いです。

もちろん長期的な派遣バイトもありますが、雇用期間は必ず定められており、雇用期間が満了したら更新して働き続けるか、辞めるか選択することになります。

福利厚生

まず、福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2つに分けられます。

「法定福利厚生」は主に健康保険や厚生年金などの社会保険のことを指し、法律で義務付けられているものです。

「法定外福利厚生」は住宅手当など企業が独自に儲けている福利厚生で、正社員に適用されることが多くなっています。これは企業によって定められているラインが異なるので、ここでは、一般的な「法定福利厚生」について、アルバイトと派遣バイトの違いを見てみましょう。

アルバイトは、労働時間や雇用期間を満たしていれば福利厚生を利用することができます。

各保険の条件は以下の通りです。

雇用保険:1週間あたりの労働時間が20時間以上で、雇用される見込みが31日以上の場合

健康保険・厚生年金:1週間の所定労働時間及び1ヶ月の所定労働日数が正社員の3/4以上の場合

雇用保険に加入していれば、離職した際に失業等給付を受けられるため、もしものことがあっても安心ですね。

学生以外の労働者は、基本的に健康保険や雇用保険に加入しておかないと、年金を自分で支払う必要がありますので注意しましょう。

一方で派遣バイトは、上記で紹介したように継続した期間を働くことはあまりありません。単発で働くことの多い派遣バイトは、労働時間や雇用期間が福利厚生の基準を満たさないため、利用できないことがほとんどです。

雇用形態

働く企業に直接雇用された正社員員外の雇用形態のことを「非正規雇用」といいます。

パートを含め、アルバイト・派遣バイトの雇用形態は非正規雇用です。

しかし2つの異なる点は、どこと雇用契約を結ぶかです。

アルバイトは、勤務先の企業と直接雇用契約を結びます。

派遣バイトは、勤務先の企業ではなく、登録する派遣会社と雇用形態を結ぶことになります。そのため、業務の指揮命令は勤務先の企業から受けますが、給与は雇用主である派遣会社から受け取ることになるのです。

勤務先での悩みなどがあったり、「辞めたい」と思ったりした場合は、勤務先ではなく派遣会社に相談するよう注意しましょう。

給料

アルバイトは働く地域ごとの平均的な時給で設定されていることが多く、一般的には派遣バイトの方がアルバイトよりも時給が高い傾向があります。

なぜかというと、派遣バイトは即戦力となるためです。派遣バイトは教育のための時間やコストがかかることがないため、アルバイトよりも高めの時給となっています。

アルバイトのメリット・デメリット

アルバイトの場合は、求人誌や求人サイトから自分で応募、面接をし、シフトを決めて、一定の時間以上、規定の場所で働くことになります。

上記でも紹介したように、勤務先の企業と直接雇用契約を結んで会社に属すという考え方です。

よくパートタイムと混同してしまい、学生はアルバイトで主婦はパート、と考える人や会社がありますが、パートタイムとの法律上の違いはありません。

ここからは、アルバイトのメリットとデメリットについてご紹介します。

メリット

・年末調整をしてもらえる

・有給がある

・雇用形態によっては産休や育休がある

・社割がある

デメリット

・休みがとりにくい

・給料は翌月支払い

・かけもちしにくい

それぞれ見ていきましょう。

年末調整をしてもらえる

アルバイトの場合は福利厚生を利用できるのも大きなメリットですが、「年末調整をしてもらえる」という点もメリットです。

勤務時間に関わらず、アルバイトとして会社に属していると年末調整は会社が代わりに行ってくれます。

年末調整をしてもらえるということは、年度末に確定申告を行う必要がないということです。

確定申告は手間がかかるので、アルバイトをしている人には大きなメリットになります。

有給がある

勤続年月によりますが、一定期間以上働くと有給が与えられます。

条件としては、

・雇い入れ日(入社日)から6ヶ月間継続して勤務していること

・出勤率が所定労働日の8割以上

である必要があります。

有給と聞くとどうしても正社員や契約社員のものと考えてしまいますが、雇用形態にかかわらず、アルバイトの場合でも同様に有給を使用することができます。

雇用形態によっては産休や育休がある

各種保険の加入と同様に、雇用形態によっては産休や育休が与えられます。

産休や育休があると、復帰後の働き口が確保できるので出産や育児に専念できるでしょう。

社割がある

アルバイトの場合、多くの会社で社割や従業員割引制度を導入しています。

そのため、飲食店であれば通常よりもはるかに安い金額で食事ができたり、販売店の場合も同様にアルバイト先の商品を安く購入できます。

自分の好きなお店で働く場合には、とても嬉しい特典ですよね。

休みがとりにくい

次に、デメリットについてもご紹介します。

アルバイトのデメリットとしてまず挙げられるのが、「休みがとりにくい」という点です。

アルバイトの勤務は基本的に事前申告のシフト制のため、急に時間が空いたからといってすぐに働けるわけではありません。

したがって、働く時間が確保しにくいという点と同時に、休みがとりにくいというデメリットがあります。

またサービス業の場合、年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期は休みがとりにくいといった状態になることもあるでしょう。

給料は翌月支払い

多くのアルバイトでは、月末に締めて翌月に給料を支払う方法を採用しています。そのため、その日に働いても、給料がすぐには手元に入ってきません。

お金が足りない月にたくさん働いても手元にお金が入ってくるのは翌月なので、働いたらすぐにお金が欲しい!という方にはデメリットに感じるでしょう。

かけもちしにくい

アルバイトのかけもちはできないわけではありませんが、労働時間に余裕がないと難しいのが現実です。

アルバイトとして入社する際には、原則として週に何日働くのかという契約を結びます。

自由に使える時間を考慮すると、アルバイトのかけもちは難しくなるでしょう。

アルバイトに向いている人とは

これまでご紹介してきたことから、アルバイトは条件を満たせば福利厚生や有給を使うことができますし、決められた勤務先で長期的に安定して働くことができます。

「会社に守られてコツコツと計画的に稼ぎたい」という方は、アルバイトがおすすめです。

また、履歴書の用意や面接をして仕事を探す必要はあるものの、通勤時間を考えて家から近場で探したり、好きなお店で働いたりなど、自分で自由に選択できるのも魅力です。

派遣のメリット・デメリット

派遣バイトは、まず派遣会社に登録し、自分の条件に合ったバイト先を派遣会社に紹介してもらうという働き方です。

派遣はアルバイトと同様に雇用形態を表す言葉の1つで、働きたい会社に属すのではなく、派遣会社に属して労働者を募集している会社に短期間、もしくは中長期期間、労働者を斡旋する労働方法です。

ここからは、派遣バイトのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

・採用が決まりやすい

・時給が高い

・働く日数が選べる

・給料は最短当日受け取れる

デメリット

・確定申告が必要

・福利厚生がない

・仕事の当たり外れが大きいことも

それぞれ詳しく見ていきましょう。

採用が決まりやすい

まず最初のメリットが、「採用が決まりやすい」という点です。

派遣は基本的に、集団で説明会に参加してその場で採用が決まります。

特に、テイケイワークスのように履歴書や印鑑すら不要でありながら仕事を始められる派遣会社もあります。

そのため、履歴書や証明写真の準備に要する時間も必要ありません。面接がない派遣会社では、基本的なマナーを知っていれば誰でも簡単に働くことができます。

また、​​アルバイトは店舗や支店によって採用人数が限られています。派遣の場合は大量募集をしている場合がほとんどなので、定員がいっぱいだからもう人を雇えない、という状態になりにくいです。そういった面からも、採用が決まりやすくなっています。

時給が高い

派遣で働く場合、時給が高額である場合がほとんどです。

特に、重い荷物を運ぶような重労働や深夜の作業になるとさらに高額になるのは、派遣ならではのメリットでしょう。

コツコツ稼ぐよりも、短期間で一気に稼ぎたいという人におすすめです。

働く日数が選べる

アルバイトは、入社時に週単位や月単位で大まかな勤務日数を決めて契約を行いますが、派遣の場合は自分の好きなようにスケジュールが立てられます。

学生であれば長期休暇の間だけ派遣で仕事をするという方法も取れますし、逆に忙しい時には月に1回の勤務でも大丈夫です。

派遣のほとんどはシフト制ではありませんので、自分の都合で働く日数を選択できます。

給料は最短当日受け取れる

派遣の場合、最短で働いた当日にその日の労働賃金が受け取れます。

他にも週払いなども選択できますし、「今月はピンチだから派遣で稼ごう」という選択肢も選べます。

アルバイトとは異なり、給料がすぐに手元に入るので急な出費にも対応できるでしょう。

確定申告が必要

学生の場合は親の扶養に入っているため申告の必要はありませんが、それ以外の場合は所得申告をする必要があります。

会社に入社して働くと所得の申告は年末調整という形で会社が行ってくれますが、派遣の場合、申告は自分で行わなければなりません。

そのため、年度末の確定申告のために毎月の収支を帳簿につけて、経費などの計算が必要です。

福利厚生がない

アルバイトの場合は産休や育休、社会保険などの加入があると解説しましたが、派遣の場合は福利厚生が整っていないのが一般的です。

扶養に入っていない場合、個人で保険に入らなくてはいけませんし、会社が負担してくれる部分というのはほんのわずかとなっています。

社割や従業員割引もない場合がありますから、昼食や勤務時の服装などは個人単位で用意をしなくてはいけません。

上記で紹介したメリットからもわかるように、派遣とはとにかく個人の自由が尊重されている雇用形態であることがわかります。自由な分、自身で管理する部分も多いですがストレスなく働ける方法です。

仕事の当たり外れが大きいことも

派遣は自由に仕事を選択できますが、必ずしも自分に合っている仕事ばかりではありません。

当日になって仕事が変更になることもあります。

以前、働いてみて自分に合っていると感じた仕事を別日に入れてみたら、前回の現場とは全く異なる待遇だった、というケースも少なくはありません。

当日どのような仕事内容になるかは運次第というのが派遣のデメリットです。

派遣単発バイトに向いている人

アルバイトと派遣のどちらを選択するかは、自分が「何を重視したいか」という点で決まります。

時間は不規則でも構わないからとにかく自分の自由を優先したいと考える場合には、派遣バイトでの働き方が合っているでしょう。

また、すぐにお金が必要である方や、プライベートと両立したい、他のバイトと掛け持ちしたいといった場合にもおすすめです。

まとめ

アルバイトと派遣バイトは、「働いて対価として給料を得る」という同じ行為でも、その働き方は大きく異なります。

どちらを選択するかは、自分のスケジュールと稼ぎたい金額に応じてしっかりと考える必要があります。

また、会社に入社してアルバイトをしながら派遣に登録することも可能です。

アルバイトをしていても、時間があるときには派遣で1日だけ仕事をする、という選択肢もあります。(業法に基づく規定あり)派遣バイトは、このように自由なスケジュールで気軽に働くことができますが、その際には勤務のスケジュールがバッティングしないように気をつけましょう!

この記事を参考に、自分のライフスタイルにあった働き方を選択してくださいね。

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執筆者

baito-note編集部

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