2022/04/13
お仕事内容

派遣は3種類ある!各種類のメリット・デメリットや働ける職種も解説

この記事を読むのに必要な時間は約 13 分です。

派遣

「派遣で働きたいと思っているけれど、派遣の種類が多くて分からない」「どの派遣を選ぶべきなのか知りたい」という不安や疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、派遣を種類ごとに分け、それぞれの特徴を分かりやすくご紹介します。

派遣を始める方が気になるポイントを丁寧に説明するので、安心して働けるようになるはずです。派遣で就くことができる仕事の種類や、派遣の種類ごとのメリット・デメリットまで詳しく解説していきます。

派遣の種類選びを成功させて、楽しく働きましょう!

派遣の形態は3種類。それぞれの違いは?

「派遣社員」と一口に言っても、細かく分類するとそれぞれ違いがあります。

派遣社員には大きく分けて「常用型派遣」「紹介予定派遣」「登録型派遣」の3つの種類があり、雇用形態や定義が異なります。

本項目では派遣社員の種類ごとに特徴を解説していくので、参考にしてみてください。

人材派遣会社との関係性や給与、正社員になる可能性の有無や福利厚生について一覧で表示しますから、確認しておきましょう。

1:常用型派遣/特定派遣/無期雇用派遣

「常用型派遣」とは派遣会社に正社員として直接雇用される働き方を言います。

派遣会社によっては「特定派遣・特定派遣社員」という表現で呼ばれることもあります。

常用型派遣の場合、 自分が派遣されていた企業との契約が終了となっても大元の派遣会社との直接契約であるため、引き続き安定した給料をもらうことが可能です。

また、福利厚生が手厚い傾向にあります。

派遣される企業は派遣元が決定するので仕事の自由度は低いですが、正社員としての扱いですから安定した収入を得られるでしょう。

2:紹介予定派遣

「紹介予定派遣」は最終的に派遣先企業の正社員や直接雇用を目指す働き方です。

最大6ヶ月の派遣期間が満了し、選考を受けることで派遣先企業の正社員として登用してもらえます。

希望する企業で派遣社員として働き、「どんな企業なのか」を詳しく把握できるため、正社員として登用された際にミスマッチを感じずに仕事をすることができます。

「今は派遣社員だけどゆくゆくは正社員を目指したい」と考えている方は、紹介予定派遣の求人を狙うと良いでしょう。

3:登録型派遣/一般派遣

登録型派遣」は登録型派遣の割合が圧倒的に高く、一般派遣とも呼ばれます。

「派遣会社に登録し、自分の好きな条件で仕事を探す」という働き方で、自由度が最も高い種類です。

色々な職種にチャレンジしたい方、自分のライフスタイルに合わせて仕事を変化させたい方には、自由度の高い登録型派遣をおすすめします。

派遣で働くことができる仕事の種類

派遣社員で働こうと決めた場合、「どのような職種で働くか」を決める必要があります。

「常用型派遣」でない限り、派遣会社はあなたの希望の条件に沿った仕事を紹介したいと考えています。

ですから、自分が理想とする働き方や、働きたいと考えている会社の希望を派遣会社に伝えることが大切です。

本項目では、あなたが仕事の種類を選ぶ時に役立つ職種ごとの特徴をご紹介します。

事務職

事務職と一括りに言っても、担当する業務内容は幅広く存在します。

経理事務や総務事務、貿易事務や営業事務など、派遣先企業の職種によって担当する事務内容が大きく異なります。

事務職の場合、多くの企業がパソコンスキル必須の条件を掲げていますから、どの企業でも共通して基本的なパソコンスキルが必要です。

デスクワークでルーティン業務を行うことが多い職種なので、「体力が必要ない、落ち着いて働ける仕事がいい」と考えている方にはおすすめの就業先でしょう。

IT関係のエンジニア

インターネットの普及から、IT関連の仕事の需要が高まっています。

SEやプログラマー、 建築関連の仕事であればCADオペレーターの募集も存在します。

IT関連の仕事は、正社員の場合は労働時間が長かったりと劣悪な環境であることが多いですが、派遣社員の場合は福利厚生が整った環境で働くことが可能です。

接客・販売業務

アパレルや食品等の接客・販売業務は派遣社員に人気の仕事です。求人内容が多く、自分の興味のある分野を選びやすいメリットがあります。

お客様と密接に関わる仕事ですから、コミュニケーション能力が高い方におすすめの仕事です。

介護職や保育の仕事

あなたがもし介護福祉士や福祉の資格を持っているのであれば、派遣社員として資格を活かした仕事ができます。

正社員だと待遇が良くない場合がありますが、派遣社員は残業時間が少なく、さらに時給が高いことから安定して稼げるでしょう。

資格を活かしながらも「プライベートを大切にしながら仕事をしたい」と考えている方は、派遣社員として介護や保育に携わる方法をおすすめします。

製造・軽作業

派遣社員の求人で最も多い職種が製造業の仕事です。未経験から始められる仕事が多く、福利厚生も整っていて休日をしっかりと確保できる仕事なので、「安定して働きたい」と考えている方には製造や軽作業の仕事をおすすめします。

フォークリフトや大型免許等の資格を所持している場合は優遇される会社もありますから、応募時にアピールすると良いでしょう。

クリエイティブ系

「自分の独自性や発想力を活かした仕事がしたい」と考えている場合は、クリエイティブ系の仕事を選ぶと良いでしょう。

派遣社員の雇用形態でも、 ゲームクリエイターや音楽クリエイター、デザイン関連の仕事は多く存在します。

自分のスキルがダイレクトに反映される仕事ですから、仕事にやりがいを求める方にはピッタリの職種です。

看護師などの医療系

派遣社員の求人には、看護師などの医療系の職種もあります。クリニックなどの病院や献血センターなど、さまざまな施設で働くことが可能です。

勤務地・勤務日数などの勤務条件や仕事内容に合わせて仕事を選べる上に、パートやアルバイトと比較して給料が高いという点から人気があります。

看護師の資格をお持ちの方におすすめの仕事です。

コールセンター・テレフォンオペレーター

コミュニケーション能力に自信のある方は、コールセンターやテレフォンオペレーターの仕事がおすすめできます。

社員になると責任が重くなり、数字やノルマを意識した接客や難しいクレームの対応なども求められますが、派遣社員であればそういった仕事はほとんどありません。

「さまざまな企業で働いてみたい」「顧客の対応に集中したい」という方は、派遣での仕事が向いているでしょう。

派遣の種類ごとのメリット

これまで、派遣社員として働ける職種の特徴をご紹介してきました。

本項目では、働きたい職種が見つかって実際に派遣社員として働きたいと考えている方に向けて、派遣の各種類のメリットをご紹介します。

仕組みやメリット、契約内容を確認して、自分に合った働き方を見つけましょう。

常用型派遣:長期的に働ける

常用型派遣のメリットは「安定して長期的に勤務できる」という点です。

やりがいや仕事内容よりも「安定して給料を得たい」と考えている方は、常用型派遣で働くことによって正社員に近い給料がもらえます。交通費・ボーナス・福利厚生などの勤務条件も安定しているので、安心して生活できるでしょう。

また、同じ企業に期間の定めなく勤められるため、「新しい環境が苦手」と感じている方にとっては適した働き方といえます。

紹介予定派遣:直接雇用に繋がる

紹介予定派遣の一番の魅力は「正社員や企業の契約社員として直接契約を目指せる」ことです。

ゆくゆくは正社員を目指したいと目標を持っている方は、紹介予定派遣を選ぶと良いでしょう。

企業に派遣される際も「紹介予定派遣」の場合、あらかじめ働いてから正社員になるかどうかを決めることができます。それによって、企業に対するミスマッチを事前に解消できるでしょう。

登録型派遣:働き方の選択肢が多い

一般的な派遣社員「登録型派遣」の場合、就労先が変化するのが大変ですが、いくつもの企業を経験することで多くのスキルを身に付けられます。

さらに、数多くの職種から自分に合った働き方を選択できるため、ライフスタイルの変化にも適応しながら仕事を続けられるでしょう。

「今の企業は合わないな」と感じた場合、契約更新をせず別の仕事を紹介してもらえる点が登録型派遣の最大の魅力です。

派遣の種類ごとのデメリット

派遣の種類ごとのメリットをご紹介しましたが、それぞれデメリットも存在します。

あらかじめデメリットを知っておくことで事前に対策ができますし、場合によってはデメリットを活かした働き方も可能になるでしょう。

本項目では派遣各種類のデメリットや困るポイントを解説します。

常用型派遣:自由に働けない

常用型派遣の場合、派遣される企業はあなたの派遣元である派遣会社が決定します。

ですから、派遣社員の最大の魅力である「自分の好きな仕事が選べる」というメリットは、常用型派遣の場合存在しません。

派遣先が決まっていない期間にも給料が支払われたり、福利厚生が整っているのはメリットですが、仕事に対する自由度が下がるという点をあらかじめ認識しておきましょう。

紹介予定派遣:必ず直接雇用されるわけではない

紹介予定派遣のメリットは「直接雇用を目指せる」ことです。しかし、企業が直接雇用に同意しないケースがある、あくまで「直接雇用」になるだけなので正社員になれるかは分からないという点に注意しましょう。

また、企業の直接雇用の場合「ボーナスは支給されるが、月々の収入は時給換算したら派遣の方が圧倒的に良かった」と言うケースもあります。

直接雇用は安定して働くために適した雇用方法ですが、月々の収入が減る場合があるので、契約の際に企業や派遣会社に確認しておくことが大切です。

登録型派遣:雇用が不安定

登録型派遣は「自分の働きたい時に好きな条件で仕事ができる」というメリットがあります。そのため、自分の好きな時に働きたい、さまざまな仕事にチャレンジしたいという人におすすめです。

しかし、契約に期限があるため、タイミングが悪ければ「どこにも就業していない期間」が発生します。次の仕事が決まらないうちに期間が満了して仕事を失ってしまったという事態になりかねません。

また、登録型派遣の場合、派遣先企業で就業している期間のみ給料が発生するしくみですから、安定した収入を得ることが難しいでしょう。ボーナスや退職金、昇給制度がない場合がほとんどなので、正社員と比べるとどうしても給料が低くなりがちです。キャリアアップをしたいという人にはあまり向いていない働き方と言えます。

派遣社員のメリット・デメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。

まとめ:派遣の種類を把握して自分に合う働き方を選ぼう

今回の記事では派遣社員の種類について解説しました。

派遣社員は「常用型派遣」「紹介予定派遣」「登録型派遣」の3つに分類され、それぞれで雇用形態や給料の支払いが異なります。また、種類ごとにメリットとデメリットが存在しますから、自分の理想の働き方やライフプランに合わせて派遣社員の種類を選びましょう。

また、派遣社員として働ける職種についてもご紹介しました。自分に適した職種を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。

派遣社員は「不安定な仕事」というイメージがありますが、派遣の種類によっては安定して働くことも可能です。

さらに、職種も多く選べるため、派遣社員として働きながら自分に合った仕事を探せます。

派遣社員のメリットをうまく活用して、自分にあった働き方を見つけましょう。

派遣登録について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。

執筆者

baito-note編集部

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