履歴書で学校法人の記述は必要?私立校に関連する学歴の書き方を解説

履歴書で学校法人の記述は必要?私立校に関連する学歴の書き方を解説

履歴書を書くことになったけれど、「私立に通っていたけど、学校法人名も書く?」「学校法人名でミスして書き直しは避けたい」といった疑問や不安をお持ちのかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、履歴書全体や学歴欄でミスしないように、「学校法人」を書くか否かの条件をご紹介します。

「学校法人」以外の「私立」「卒業見込み」なども、履歴書を彩るキーワードですが、意外と記述方法の規則が存在します。この記事を読めば、私立学校出身の方で、これから履歴書を作成する場に生じるミスや不安は消滅するでしょう。

履歴書における学校法人の扱いを知って、楽々に履歴書を書きましょう!

履歴書を書く際に学校法人は必要?

履歴書

「バイトをしたくて応募するんだけど、履歴書に記載するうちの学校名の書き方がわからない!学校法人って何?書かなきゃいけないの?」
と悩むケースがあります。


実際に悩んでいる方がSNS上でも多く見られます。

そもそも学校法人とは「私立学校の設置を目的として設立される法人」のことを言います。

結論から言うと、履歴書に学校法人名の記載は必要ありません。学校法人はあくまで運営する側の名称ですから、履歴書には「私立●●高等学校」という風に記載するようにしましょう。

では、次からは履歴書のルールを具体的に解説していきます。

履歴書の学校法人以外の基本的な記入ルール

履歴書の学校法人以外の基本的な記入ルール

学校法人名記載の有無の他にも、履歴書を書く際には基本的なルールがいくつかあります。

基本的なルールをおさえて、間違いのない履歴書を目指しましょう。
今回は7つの基本的ルールと、ケースによって必要なルールを3つご紹介します。

※私立学校出身者が履歴書作成することを前提としてお話を進めていきます

「私立」の表記は中学・高校でのみ必要

まず、学校名にに「私立」と記載する必要がある場合は中学と高校のみです。
例えば高校生がバイトに応募する際には、中学校名と高校名を書く必要がありますので必ず「私立●●学校」と記載するようにしましょう。
都道府県名は記入しない
私立学校の場合は都道府県名の記載は必要ありません。
ただし参考までに、県立学校の場合は「●●県立●●高等学校」と記載が必要です。

最初の行に「学歴」を記入

履歴書に学歴を書き出す際、一番初めの行に「学歴」と記入することを忘れないでください。

履歴書の基本的ルールですから、書いてない場合マイナスポイントに繋がる可能性があります。

新卒の場合は「中学校卒業」から書く

高校や大学、専門学校を出て就職する際に履歴書を書く場合は、中学校卒業の時点から書き始めましょう。

イメージとしては以下のようになります。

  学歴
◯年◯月 私立●●中等教育学校  卒業
◯年◯月 私立●●高等学校    入学

学校名はきちんと正式名称で、私立高校の正式名称を確実に記入しましょう。いつも自分たちが使っている略称ではなく、公式のものを記載します。

また所属する学科が普通科の場合は記載不要ですが、「看護学科」や「機械科」など特色ある学科に所属している場合は、学科名を記載することで自身のアピールに繋がりますよ。

在学中の場合「卒業見込み」と書く

高校や大学等に在学中で就職活動をしている場合は、学校名の後に「卒業見込み」と記載するようにしましょう。

最後の行に「以上」を書くことを忘れない

学歴の初めに「学歴」と記載するルールの他にもう一つルールがあります。
学歴をすべて書き終えたら、最後の行には「以上」と記載を忘れないようにしましょう。

私立大学は「私立」が不要

高校までは「私立」とつけるルールがありましたが、私立大学に通う方の場合は学校名に「私立」をつける必要がありません。

学校+学部・学科名を記載しましょう。

私立大学院は卒業したら「修了」

私立の大学院を卒業した方の場合は、卒業の記載方法に注意しましょう。
大学院の場合は卒業ではなく「修了」という記載方法が正解です。

学校名が変更になった場合は?

卒業後に高校名や大学名が変わった場合、過去と現在の両方の学校名を書くようにします。

「旧学校名(現:新学校名)」のように記載します。

なお、学生に人気の登録制バイトの始め方についてもっと知りたい方は、以下をチェックしてみてください。

履歴書を学校法人なしで書く際の例文を紹介

学校の門

履歴書の細かなルールは理解できましたか?

ここからはより具体的にケースごとに分類し、例文を用いて履歴書の作成方法について解説をしていきます。

学歴を正しく書くコツは「いつから」「どこから」「いつまで」

私立の学校か否か、ということにがポイントとなります。

中学や高校は「私立」と記載する決まりがありましたよね。そして。私立の大学は「私立」に記載がいらないことも学習しました。

参考までに、国立学校法人が運営する大学や国立大学・市立の学校の場合は学校名のみ記載ですから、間違えないように注意が必要です。

それでは細かく見ていきましょう。

私立にずっと通っていた場合

まずは中高大学ずっと私立に通っていた方の場合です。
一貫して私立に在籍していた場合は「中等学校」「高等学校」のみ私立の記載が必要です。大学名には必要ありません。

高校までは公立に通っていた場合

次に、大学のみ私立の場合です。

中学・高校までは
横浜市立☆☆中学校
埼玉県立☆☆高等学校
と記載します。

大学名は私立の記載が必要ありませんので
▲▲大学 ▲▲学部 ▲▲学科
と記載しましょう。

私立中高一貫校の場合は?

私立高校の中には中高一貫の形をとった学校が多くあります。
中高一貫の場合は中学高校という区分けではなく

前期課程=中学
後期課程=高校

というスタイルになっていますので、以下の記載方法が適しています。

私立▲▲中等教育学校 前期課程卒業
私立▲▲中等教育学校 後期課程 入学
私立▲▲中等教育学校 後期課程 卒業

エスカレーター式で高校に上がった場合は?

エスカレーター式で内部進学する際には、以下の記載方法が適しています。

私立がっこう学園中等部 卒業
私立がっこう学園高等部 入学
私立がっこう学園高等部 卒業

学部と学科を変えた場合は?

学校によっては在学中に学部変更ができる所があります。
学部や学科を変更した際には下記の記載方法が適しています。

●●大学●●学部●●学科 入学
●●大学△△学部△△学科 編入学

また、高校の場合も同様です。

大学を休学していた場合は?

大学を休学した場合は履歴書にその旨の記載が必要となります。
記載方法は以下の通りです。

●●大学●●学部●●学科 入学
3年次に治療のため1年間休学(現在は治癒しており業務に支障はありません)
●●大学●●学部●●学科 卒業

ポイントは「具合が悪くて休学したけれど、今は回復しており仕事に支障がない」ということを明記しておくことです。

留学していた場合は?

在学中に留学を経験した方は以下の書き方が適しています。

●●大学●●学部●●学科 入学
××年4月~××年9月まで イギリス△△大学に留学
●●大学●●学部●●学科 卒業

留学時期や学校名を明記しておきましょう。

短大や専門学校の場合は?

短大や専門学校の場合は大学と同じ記載方法です。

◇◇◇大学◆◆学部
という風に記載しましょう。

履歴書の「学校法人」や「学歴」に関するよくある質問

履歴書の「学校法人」や「学歴」に関するよくある質問

最後に、履歴書を書く際によくある質問をご紹介します。

大学の学歴には学部・学科やコースも記入する?

大学名には「私立」や「学校法人」の記載は必要ありませんが、学部や学科、コースの記載は必ずするようにしましょう。面接において、学部名や卒業論文から話が広がることがありますよ。

私立を書き忘れたら落ちる?

「私立って履歴書に書き忘れた!」というミスをすることがあります。しかし、よほど細かい企業でない限り、私立と記載忘れがあるだけで不採用になることはありません。

もし不採用になったのであれば他にも理由があったのでしょう。しかし、間違いは無いに越したことはありませんので、確認をしておきましょう。

まとめ:履歴書に学校法人は基本的に書かないと認識しよう

履歴書に学校法人は基本的に書かないと認識しよう

今回は 履歴書を作成する基本的なルールと、私立の学校に通う方向けに「学校法人名は記載すべきかどうか」について具体例を交えて解説していきました。

私立の学校の場合、中高一貫やエスカレータ方式など学校によって特色が様々な分、公式の場で記載する場合悩む方が多い傾向にあります。

この記事では履歴書に対して悩みの種となる
・学校法人の記載
・履歴書のルール
・中高の特色による記載方法の違い
・大学在学中の留学や休学の取り扱い
について解説をしました。

履歴書は採用する側にあなたの印象を一番初めに与える大切な書類です。履歴書がすべてではありませんが、履歴書の書き方によって人となりがわかることも。

今回ご紹介したルールを守り、ぜひ採用を勝ち取ってくださいね。あなたの成功を応援しています!

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