2022/08/14
その他業種

事務のアルバイトの仕事内容は?時給口コミについても解説

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「バイトをしたいけど、肉体労働や屋外での仕事は苦手」「パソコンが得意だから事務の仕事に興味がある」といった人もいるでしょう。事務のアルバイトはオフィスワークですから天候や季節に左右されずに働けますし、未経験者や学生でも働けて、将来の就職に役立つスキルが身につけられるというメリットがあります。

今回は、そんな事務のアルバイトについて詳しく見ていきましょう。事務の仕事内容やメリットデメリット、実際に働いた人の口コミなどを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

事務のアルバイトとは?

事務の仕事はオフィスワークの代表格といえるでしょう。初心者や未経験者でも歓迎される職種ではありますが、ある程度のスキルがあれば将来的に正社員登用をしてもらえる可能性もある仕事です。

必要なスキルとしては、パソコンのタイピング、マイクロソフトの基本操作、電話対応やメールを送る際のビジネスマナーなどが挙げられます。

現場によって任される仕事が大きく異なり、英語など語学力を求められる会社もあるため、求人の募集要項をしっかりとチェックしておきましょう。自分のスキル次第で仕事の幅が決まるバイトともいえます。

事務のアルバイトの仕事内容

では、事務のアルバイトでは主にどんな仕事をするのでしょうか。ここでは、大きく3つに分けて紹介していきます。

  • 書類作成
  • 来客対応
  • データ整理

順番に見ていきましょう。

書類作成

企画書、請求書、領収書などの書類を作成する仕事です。会社によってフォーマットが決まっているので、それほど高度な技術が使えなくても問題ありません。

しかし、ExcelやWordの基本操作ができないと、そもそもの基本操作から覚えなければいけないため、少し大変かもしれません。今ExcelやWordの基本操作ができなくても、仕事をしながら操作方法を覚えることも可能ですから、将来のためにスキルを身につけておきたいという人には向いているでしょう。

来客対応

いわゆる受付業務も事務の仕事内容の一つです。たくさんの部署に分かれている会社であれば、訪問客のお目当ての人に取次ぎをする業務などもありますが、特に難しいことではありません。

受付は、派遣や短期社員であっても「会社の顔」として見られるポジションです。そのため、対応するときのマナーが重要視されます。きちんとした言葉遣いや相手に好印象を抱かせる礼儀作法を心がける必要があるため、企業で研修などを行っている場合も少なくありません。

こういったマナーは就職活動の際にも役立つため、しっかりと身につけておきましょう。

データ整理

不要なデータを廃棄して必要なデータを分かりやすく保管するといった、データ整理も事務員の仕事です。

ちなみに、紙媒体の顧客情報などをパソコンに移行する「データ入力」の仕事もこれに分類されることが多い傾向にあります。事務とは別でデータ入力のバイトを募集している会社もありますが、事務の仕事の一つとしている会社も少なくありません。

また、会社の行っている事業などによっては、医療事務や銀行事務など、専門的なスキルや知識や経験を求められることもあります。

事務のアルバイトの時給と勤務時間

次に、事務のアルバイトの時給や勤務時間について見ていきましょう。

時給

事務のアルバイトの平均時給は1,000円〜1,400円ほどです。勤務先や求められるスキルなどによっても時給は変わるため、求人を見比べながら自分の働きたい職場を探してみてください。また、交通費支給などのその他の条件も求人によって異なるため、時給だけで判断しないように気をつけてください。

勤務時間

事務のアルバイトは、4〜6時間ほどの勤務のところもあれば、正社員と同様に8時間の勤務のところもあります。

そのため、平日は大学の講義がある大学生などは、休日しか働けないというケースも多いです。しかし、事務のアルバイトは土日が休みという企業も多いため、夏休みなどの長期休暇でないと働くのは難しいでしょう。

反対に、単位が十分で週に2回くらいしか大学に行かない学生などには、働きやすいバイトといえます。

9時〜18時など、働く時間が決まっていることが多いため、フリーターや主婦の方も働きやすいです。

事務のアルバイトのメリットデメリット

ここからは、事務のアルバイトのメリットデメリットについて紹介していきます。事務のアルバイトを検討している人は、ぜひチェックしてみてください。

メリット

時給が高めで待遇が良いのが事務バイトのメリットです。

昼食を支給している会社もたくさんあり、ウォーターサーバーやコーヒーメーカーを利用できる職場では仕事中の飲食代を節約できます。求人欄に「昼食支給」「ウォーターサーバー有り」と記載されているケースも多いので、しっかりチェックしましょう。

また、事務は基本的に仕事内容が決まっていて、一日の作業をルーティン化しやすいです。パソコンの資料作りや来客対応でほぼ1日が終わりますから、複雑な仕事を任されることもないでしょう。

残業がなく、土日に休めるのもプライベートを重視したい人にとってはありがたいですよね。また、フルタイムで働くにしても、9時〜18時などと事前に勤務時間が決められていて予定を立てやすいのも良い点といえます。

デメリット

仕事内容の幅が広く、制限なく業務が舞い込むので、忙しいことは間違いありません。例えば、書類を作成している途中で電話が鳴る、電話の対応が終わって書類作りに戻ろうとしたら来客がきて対応しなければいけない、といった状況で四苦八苦することも少なくないでしょう。

事務バイトに「ノルマ」はありませんが、任された仕事をその日のうちに終わらせることができないと、モヤモヤしたまま帰宅することになってしまうかもしれません。

また、社員同士の人間関係が良好ではない職場に派遣されると、派閥争いに巻き込まれる可能性があります。

事務では周りの人とのコミュニケーションも求められるため、人間関係を無視して働くことができないだけに、仕事以外で悩まされることが多いのがデメリットです。

さらに、働く時間が完全に固定されていてシフトの自由度が低く、簡単に勤務日が変更できないのも難点といえます。

事務のアルバイトの口コミ

事務のアルバイトのメリットデメリットを紹介しましたが、ここからは、実際に働いた人の口コミを紹介していきます。良い口コミと悪い口コミを合わせて解説していくので、見ていきましょう。

良い口コミ

20代女性

雑貨屋の事務という珍しい仕事をしていました。

仕事内容はネット注文の受け付けや、問い合わせの対応だったんで、それほど忙しいわけではなく、だいたい週2回で溜まっている注文やメールにまとめて返事をするんです。

付帯作業としてラッピング、発送業務もありましたけど、気分転換になってよかったと思います。

時給+売り上げの歩合で働いていたので、結構稼げました。

事務バイト=オフィスワークというイメージだったので、こんな仕事もあるのかって感じでしたね。

30代女性
従業員の補佐が事務バイトの役割といった感じです。

言い方は悪いかもしれませんが、それほど責任感の伴う仕事ではありませんから、学生でも務まるんだろうと思います。

私の場合は学習塾の事務として働いていたんですが、塾長以外の講師はみなさんアルバイト。

彼らの給与明細を作成したり、時には採点業務や授業前に使用するプリントの印刷作業、入塾希望者の受付、参考書の発注などを行っていました。

勤務時間は13時~17時と比較的短く、家庭と両立するのにすごく助かる仕事でした。

時々困るのは、私を先生と勘違いして生徒が質問してくることでしたね(笑)。

そんな時はすぐ近くにいる講師を呼んで、対応してもらいました。次第に生徒たちも私が先生じゃないと気がついてくれたようですけど。

若い人が中心になって働いている職場でしたから、活気があって毎日が新鮮でしたよ。

生徒が合格した時には自分のことのように嬉しかったですね。

20代女性
経験上、仕事は楽だと思います。

出社して清掃から始まり、メール対応や電話対応、書類の発送を行うために郵便局へ行くなどの仕事をしていればあっという間に午前中の業務は終了となります。

会社が営業を主体としていましたから、午後からは来客と電話が極端に減るんですね。

そうなると、黙々とデータ入力の作業。この時間帯は、私を含めてほとんどがバイトの事務員ばかりになりますから、ちょくちょく世間話をしながら仕事をするって感じです。

パソコンも、専門的な知識がなければできないような内容ではありませんから、割と簡単だと思います。

正社員として働くことができない学生や主婦もたくさんいて、私も出産してから社会復帰した最初の仕事が事務でした。

そんなに探さなくても週1とか週3で働けるような会社も多いので、気軽に始めることができると思います。

悪い口コミ

40代女性

すっごく雰囲気の悪い会社で働いたことがあります。

一見、皆仲がいいんです。でも、陰で悪口を言い合っているような会社で、気まずい雰囲気に耐えられませんでした。

ずっと「我関せず」を貫いてきましたけど…電話をかけた、かけてないで口論になりました。私じゃなくて社員同士なんですけどね。

取次をしたのは私だったので、最終的には私がどっちの味方なのかみたいな話になりました。

今思えば、子供っぽい争いでばかばかしいんですけど、あの時はヒヤヒヤして仕事どころじゃありませんでしたね。

事務バイトは会社の雰囲気で働きやすさが決まります。

30代女性

通常の事務だとプレッシャーのかかる仕事はありません。でも経理となると話は全く別…。

1つでも数字を間違えると大変なことになりますから、常にパソコンとにらめっこをしなければいけません。

毎日毎日数字を追っていると、目が疲れてくるし、決算時期になると嫌でも残業をすることになります。

正直、経理事務はバイトでやるにしては責任の重さが給料と比例していません。

1度社員さんが数字の間違った売り上げの数字を上げてきて、そのまま入力した私のせいにされたことがありました。

後から書類が出てきて、私のミスでないことはわかってもらえましたが、数字を間違えた社員さんから完全に逆恨みされました。

「お前がちゃんと確認しないからだろ!」と怒鳴りたくなる気持ちを抑え、再び数字ばかりを打ち込む日々。

集中している時に限って電話がかかってきたりするので、ストレスが溜まります。

20代女性

仕事の波が激しくて、暇な時は何をやっていいのかわからないし、指示をしてくれる人もいない。

一度台風があった時に午前中は自宅待機、午後から出勤ってケースがあったんですけど、とにかく暇でした。

台風だからもちろん来客なんてありませんし、いつも取次を行うメールや電話だって、社員さんは外に出ないから自分で対応をしていました。

通常だと外回りに出る社員さんのために、請求書などを発行して持たせる仕事があるんですが、当然これもなし。

一体何をやっていいのかわからなかったし、なぜにこんな日まで私を出勤させたのか意味不明でした。

何とか仕事をやっているふりをしていましたけど、かなり辛かったです。もう1人事務バイトの子もいましたけど、彼女はひたすら終わったデータ入力の仕事を見直すという、力技で乗り切っていました。

事務のアルバイトはどういう人におすすめ?

上記のメリットデメリットや口コミを見て、「事務のアルバイトをしたいと思ったけど自分に向いているか分からない」と思った方もいるのではないでしょうか。ここでは、どんな人に事務のアルバイトが向いているのかを紹介していきます。

1.安定志向のある人

事務バイトはシフトの自由度がない反面、毎月稼げる給料が計算できる仕事です。求人の数が多いので、3か月~半年程度の短期で働ける職場から1年以上の長期で働ける職場までさまざまで、働きたい期間も選びやすいでしょう。

仕事のスキルが上がってくれば、さらに時給が高い他の職場で働くことも難しくありません。電子カルテを取り扱う医療事務では特にその傾向が強く、長期間仕事を続けたい人には非常におすすめできる仕事です。

2.社会人としてのマナーを身につけたい人

事務バイトではたくさんの書類を取り扱いますが、その際にさまざまなルールがあります。

例えば、営業系の会社なら、社印や個人印の押し方まで細かくルールが定められているのです。その他、建築系なら公共工事入札の際のルール、医療系なら見積もりの出し方など、業界によって異なるルールが存在します。

対面のマナーだけではなく、書類上の知識が身につくのも事務バイトの利点です。

3.単純作業・数字の打ち込みが苦にならない人

事務バイトはあくまでもデスクワークなので、来客や電話対応を除くと、データ入力などの単純作業を任される傾向が多いです。

座りっぱなしで作業を行うことから、集中力が途切れてしまうという人も少なくありません。長時間数字と向き合っていても仕事に集中できる、作業の途中で電話や来客があってもその後また集中して作業を続けられる方などは事務バイトに向いているでしょう。

事務のアルバイトは未経験の人や大学生でも働ける?

事務のアルバイトは、難しい作業はあまりありませんし、業務内容は会社でしっかり教えてもらえるため、未経験や大学生でも働けます。実際に、「未経験可」「学生歓迎」としている求人も珍しくありません。

しかし、平日しか働けないところが多いことから、平日に講義が詰まっている大学生は働くのが難しいでしょう。それでも事務で働きたい場合は、夏休みなどの長期休暇に短期のバイトに挑戦してみると良いです。

これは未経験の方にもいえることですが、短期のアルバイトで事務の仕事内容や流れなどを把握してから、長期のバイトに挑戦する方法もおすすめできます。

まとめ

事務のアルバイトは、書類作成や来客対応、データ整理などが主な仕事で、基本的にはデスクワークなので難しい仕事はあまりありません。しかし、企業が行っている事業によっては専門的な知識が求められるケースもあるため、求人に応募する際には、その企業がどのような事業を行っているのかを調べておくと良いでしょう。

安定志向のある人や社会人としてのマナーを身につけたい人、単純作業・数字の打ち込みが苦にならない人におすすめできる仕事なので、これらに当てはまる人はぜひ応募してみてください。

執筆者

baito-note編集部

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